引きちぎられた心の破片
2020年 05月 20日
君の空気感が好きだった
それはとても澄んでいて
からりと明るく
やわらかだった
君の隣で手を繋ぐ
君と向き合って
コーヒーを飲む
それだけで何がいけなかったのだろう
何が足りないというのだろう
どうしてうまくいかなくなったのだろう
私はまるで
何もわからないふりをする
*
君の雰囲気が好きだった
それはとてもあたたかくて
ふわりとやさしく
心を包んでくれた
彼の手を握ったまま
電車の中でうとうとする
そんなことが恐ろしいほど
幸福だったのだ
好きなだけじゃダメ?
もう私には
わからなくなってきている
*
今胸で感じている思いは
熱くて確かに本物なのだ
それなのに
もう君のそばにいれないなんて
わけがわからない
*
君と並んで座った
カフェの席を眺めた
何にも変わらない
君と一緒にいたころと何一つ
変わらない
あの頃から
もう同じ景色を
みれなくなっていたのだろうか
君はすでに
別れを考えていたのだろうか
*
私の心は
引きちぎられた
そしてその引きちぎられた破片は
彼にくっついている
ずっとずっと
君の背中にくっついたまま
離れられないから
私の心は
四六時中痛い
でもこの痛みは
君がいた何よりの証だし
私が今も君を好きだということだ
*
だから私は
この痛みを
引きずるように歩く
忘れられるはずなどないし
痛みを封じ込めることも
今更できない
君を想う気持ちは
自分でもコントロールができるものではない
好きなものを嫌いになることなんて
できないのだから
*
私はこの痛みを
嫌でも毎日感じて
生きている
痛みがなくなったら
どんなにか楽だろうな
思い出とか綺麗なものにして
過去にできたら
どれだけ救われるだろうな
そんなことを想いながら
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by mysunshinerain
| 2020-05-20 20:38
| コトノハ~心の声~
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