夕焼けメロディー
2015年 10月 06日
暮れてゆく空を眺めていた
ピアノ棟の小さな空間で
ひとりぼっちだった
あの頃
私が見ていたものはすべて
秋の肌寒い夕陽に
焼かれてしまったようだった
暮れてゆく空は 眩暈がするほどひたすら遠かった
ピアノ棟の小さな一室は狭く
妙に居心地が良かった
あの頃
私が見ていたものはすべて
胸の奥までまるごと
焦げてしまったよ
弱くていいのに
出来ないことがばかみたいにあって
哀しくなってばかりで
それで そのまんまで よかったのに
泣けないくせに笑っていたくて
やたら自分を叩いては走って
前に進むことばかり考えていて
弱い自分をきつく蹴っ飛ばしては
色んなことが遠くなった
暮れてゆく空は ひどく淋しかった
あのオレンジ色とねずみ色の空は
今でも変わらず
私の頭上に広がる
ただ
弱いままでいいと言ってあげれたら
ピアノ棟の隅の部屋から聞こえる
なめらかなメロディーも
きっともっと やさしかったと
今は思えたから
ひとりだよ
でも
そんな自分を今は夕陽の下で抱きしめて
あの頃とおんなじような空
見つめてる
弱いまんまで
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画像はお借りしたものです。
by mysunshinerain
| 2015-10-06 04:33
| コトノハ~心の声~
|
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